生き方に悩む人へ!おすすめのキャリアパスを紹介

これまでの日本的な価値観である、終身雇用や年功序列は崩壊しつつあり、日本を代表するモノづくり企業であるトヨタ自動車が、終身雇用を守るのは難しいとコメントしました。国は企業に対し、定年制度の延長の依頼や副業を容認する発言をしています。

背景には、これまで国内での競争から世界への競争へとここ数年で経済が目まぐるしく変化し、旧来の日本的経営では世界との競争に勝てないことが挙げられます。そこで、企業で働く人々は意識を変える必要に迫られています。

これまでの企業中心の考えから個人の時代へと変化する過渡期であるこの時期に、最近キャリアアップへの過程や道筋を示すキャリアパスという言葉を聞きます。今回はこのキャリアパスを深堀りし、どのような意味があるのかを一緒に考えていきましょう。

キャリアパスとは?どんな意味があてはまるのか

キャリアパスという言葉は最近良く耳にしますが、この言葉を全て理解して使っている人がどれだけいるかは不透明です。では、ここでどのような意味になるのかをご紹介します。

一般的には、キャリアアップをするための道筋という意味で使われます。たとえば、企業に勤めるビジネスマンが上位の役職を目指すためにどのような研修を受け、どのような資格を取得するかといった具合です。

他にも、もっとストレートにキャリアを積む道といった意味や、もっと広い意味で人生を描くうえでの指針として使うこともあるなど、キャリアパスという言葉はかなり広い意味として使われていることがあります。

キャリアパスとキャリアパスポートの違い

キャリアパスとキャリアパスポートは、言葉は似ていますが全く別の意味です。

キャリアパスは、キャリアアップを目指すための道筋ということを前項で説明しましたが、似たような言葉でキャリアパスポートがあります。こちらはどのような意味があるのかを

理解して間違いのないようにしましょう。

キャリアパスポートは、最近使われるようになった言葉でキャリアパスがビジネスなどの経営用語であることに対し、キャリアパスポートは小学校から高校までの子供たちの学校や家庭における活動の振り返りを行うことです。

活動の振り返りを行うことで今後の新たな学習の意欲につなげ、将来の生き方を考える活動を行うことと定義されています。つまり、キャリアパスが経営用語であることに対し、キャリアパスポートは教育用語となります。

キャリアパスの事例について

キャリアパス制度は企業で重視され、個人ではモチベーションアップにつながります。

企業では、団塊世代の大量退職や若年層の減少による人手不足を背景にして、人材の育成や定着に注力しています。開示できる情報を事前に明かすことで入社後のミスマッチを防いだり、企業側がこの要件を満たせばキャリアアップできると明示できるため、社員の動機付けにつながることで人材の育成にも効果があります。

一方、個人では目標としている役職や転職先へ就職するために、どのような条件をクリアすれば良いかを明確に知ることができます。その目標に向かって努力するため大きなモチベーションとなり、転職市場においても自身のキャリアを客観視できることで、転職市場での自身の市場価値を知ることにつながります。

キャリアパスの要件について

キャリアパスの要件とは、主に介護士や保育士といった現場に対し、仕組みの構築や待遇改善のために作成された仕様書です。高齢化や少子化が進行する中で以前から両者の待遇は改善されていないため常に人手不足の状態が続き、特に待機児童問題などは社会問題となっています。

一方の介護士に関しても、高齢者が毎年増加する中で需要は今後も増え続けると想定されていますが、待遇改善が長年に渡って見られないため就職希望者が少なく、常に人手不足の状態が続いています。この問題を解決するために設けられたのが、厚生労働省が作成したガイドラインで、その一部がキャリアパスの要件となっています。

運送業におけるキャリアパス

運送業界のキャリアパスでは、まず運行管理を目指しましょう。

運送業界のキャリアアップは、あまり種類が豊富ではなくある程度決まったキャリアがあります。まずはドライバ―からスタートとなりますが、運行管理者を目指すことをおすすめします。国家資格で取得するのは大変ですが、長年の信用を積み重ねて地道に学習すれば取得できるでしょう。

次に大手と中小ではどちらがキャリアパスを形成できるかについてですが、結論としては中小企業がおすすめです。理由として大手では役職に就くことはできても経営などに参画するのは容易ではありません。これに対し中小では、長年の信用と実績を積み重ねて営業収益に貢献すれば、重要なポストを任される可能性があります。

バス運転手のキャリアパス

バス運転手のキャリアパスは、指導教官や業務管理スタッフなどがあります。

バス運転手と一言で言っても、路線バスや観光バスなど多様な職種がありますが、ここでは路線バスの運転手のキャリアパスを取り上げます。バス運転手になるには大型二種免許が必要ですが、仮に持っていなくても最初は契約社員として入社し勤務しながら大型二種免許の取得を目指す養成制度などがあります。

数年間の勤務後正社員となり、その後のキャリアとして運転技術を高めて指導教官になる道と、業務管理などの後方支援に方向転換して運行管理者や、営業所の所長を目指すなどの管理部門に分かれます。適性に応じて自身がどの道に進みたいかを明確にしておきましょう。

タクシー運転手のキャリアパス

タクシー運転手は、指導教官や業務管理の他に個人タクシーという道もあります。

タクシー運転手は、大手各社が昔の悪いイメージを払拭しようと接客や教育に注力した結果世間の印象が変わり、特に東京のタクシーは世界一と宣伝されるまでになりました。世間的に注目度の高いタクシー運転手のキャリアパスはバス運転手と少し異なります。

タクシー運転手になるためには、普通二種免許が必要ですが仮に持っていなくても、勤務しながら普通二種免許の取得を目指す養成制度があります。その後数年間勤務したうえで本人の希望に応じて、指導教官になる道や運転管理者等の業務管理スタッフや営業所の所長になる他に一定の条件をクリアすれば、個人タクシーになる道も拓けます。

在職時と転職時のキャリアパスについて

在職時と転職時のキャリアパスは、大きく異なります。

近年の転職市場の活況と人手不足を背景に、企業側も採用した人材の育成や離職を防ぎ人材の定着を図るのに躍起になっています。その一方で、個人はより良い転職先やキャリアアップを目指して転職する人が後を経ちません。このようなミスマッチがなぜ起こるのかを考えていきましょう。

在職中においてのキャリアパスは、自身の目指す役職に向かってどのような資格取得や経験が必要かを企業側から明示されているため、それに向かって精進する人が多いです。一方で転職時は、将来なりたい自身のキャリアへの自己実現を図るため、応募資格に合致しキャリアアップできる道を模索する人が多い特徴があります。その違いを各項目に分けてご紹介します。

在職時のキャリアパス

企業も人材の育成や人材の定着を目的に、キャリアパス制度を導入しています。

在職時における企業側の立場は、先述しましたが個人としてはどうすべきかを考えましょう。企業側から上級の役職へ昇進するためにクリアすべき道筋は明示されているのでそれに向かって努力して1つ1つクリアしていくほかありません。

たとえば、係長から課長に昇進する際、当然それまでの1つの係のマネジメントからそれらをひとまとめにした課を任されます。部下の管理能力から課全体の目標を達成させるために収益を上げるなどのより広範なマネジメント能力が必須となってきます。この場合、企業から外部研修に参加するようにといった通達があるでしょうが、積極的に参加し目標をクリアしていきましょう。

転職時のキャリアパス

転職時のキャリアパスは、まず転職しなければ達成できないのかを考えましょう。

昨今の売り手市場や人手不足を背景に、転職市場は活気がありますが、まず自身のキャリアパスが転職によってしか達成できないのかという視点から考えてみましょう。たとえば在職中の会社への不満から転職したいという動機ではおすすめできません。

なぜなら、転職先で同じような不満を持ったときにまた転職したいと考えるようになり、結果として短い期間での転職となりスキルが身に付かず、キャリアの形成につながらないからです。現状に不満があるなら、それを改善する努力をして、考えられる全ての手段を尽くしても変わらない時にはじめて転職を意識するのがおすすめです。

ITエンジニアにおけるキャリアパスについて

ITエンジニアのキャリアパスは、職種が多いためさまざまなものがあります。

ITエンジニアとは、コンピュータ関連の技術者の総称でありその職種は多岐に渡り、現在も増え続けています。将来的には数十万人単位で技術者が不足するとされているため、国もIT関連の教育を小学校から開始すると先日発表したばかりであり、近年注目される業界の1つです。

ITエンジニアのキャリアパスは、職種の多さから多彩な内容となっており現在も増え続けているため、画一的なこれが正解といったものはありません。今回はその中でも特に人気が高いweb系プログラマーとシステムエンジニアのキャリアパスを中心にご紹介しますので、この業界への転職を考えている方は参考にしてください。

web系プログラマーのキャリアパス

web系プログラマーは、webサイトの作成に特化したプログラマーを指します。

LINEやTWITTERなど昨今爆発的な人気を博すSNSですが、皆さんも一度は使った経験があるという人がほとんどでしょう。このSNSのようなwebサイトを制作することに特化したプログラマーをwebプログラマーといいます。他にも検索エンジンのGoogleやECサイトのAmazonなどwebサイトは数えきれないほど世間に深く浸透しています。

web系プログラマーのキャリアパスですが、大きく分けて二つあり1つはプロジェクトや部下を管理するマネージャー職、もう1つはプログラミングスキルを磨いてさらに新しい言語に挑戦するエキスパート職です。35歳限界説と言われていたプログラミング業界ですが、労務環境の改善などにより、徐々に変化してきています。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアのキャリアパスは、近年変化してきています。

ITエンジニアの職種の中で、特に有名で人気が高いシステムエンジニアですが、具体的にどのような仕事をしているかは意外と知られていません。主な仕事として、システムの設計や開発、テストを手がけるエンジニアを指します。そのキャリアパスは近年変化してきています。

以前は、プロジェクトリーダーを経て全体を指揮し統括するプロジェクトマネージャーが王道でしたが、現在は職種内容も多様化し全てを一人でまかなうのは難しくなってきました。

そこで、プロジェクトマネージャーをはじめとする管理職から、スペシャリストとして技術を磨き国家資格を取得したり、異業種の社内SEとして活躍するなど多彩です。

高卒男性におけるキャリアパスについて

高卒男性のキャリアパスは、学歴と関係のない業界で築きましょう。

社会に出ると嫌でも痛感するのが、大卒と高卒の給与面や職位・昇進におけるスピードの差です。このように厳しい状況にある高卒ですが、発想を転換すればより良いキャリアパスを描くことができます。それは学歴とは関係のない職種でキャリアパスを描けば良いのです。

もちろん簡単ではありませんし、通常よりも何倍も努力しないと思い通りのキャリアパスを描くことは困難ですが、何もしなければ状況は変化しません。学歴に関係のない業界とは、今回紹介した運送業界やバスやタクシーなどの運転職、ITエンジニアなどの手に職をつける技術職の世界のことでこれらの実力主義の業界で勝負することをおすすめします。

夢をあきらめず、挑戦することで自分に合ったキャリアパスを描こう!

自身のキャリアを整理し、挑戦して自分に合ったキャリアパスを描きましょう。

ここまで、たくさんのキャリアパスについてご紹介しましたが、大事なことは自分に合ったキャリアパスを描くことです。たとえば転職するにしても年収など1つの条件にこだわり過ぎると失敗します。人間関係など他の不満が出てきたときに我慢できなくなるからです。そのため転職は慎重に検討することをおすすめします。

まずは自己分析を行い、どのようなキャリアを将来形成したいかを考え、そのために成すべきことを整理してたとえ時間がかかっても1つずつ確実に達成していきましょう。そうすることで着実にキャリアパスは描かれます。ぜひ、自分に合ったキャリアパスを形成して仕事の視野と幅を広げてみましょう。