仕事の限界を迎える前に知っておいてほしいサインと対処法

「仕事のことを考えると、とにかく気持ちが落ち込む」
「明日から会社に行くと思うと、毎晩よく眠れない」
「職場の人と話すとき、声がふるえてうまく話せない」
「原因不明の吐き気やめまいがする」
こんなことを感じたことはありませんか?仕事が原因で、体や心にも影響が出ていると感じつつも、会社に出社はできている。だから、自分はまだ大丈夫と思っていないでしょうか。
しかし、日常生活に支障をきたし、本当に倒れてからでは遅いのです。体と心はきちんと、限界に近づいているというサインを出してくれています。自身の体と心が出すサインに気がつき、早めに対処をすることが必要です。
この記事では、仕事が原因で自身の心と体が限界に近づいているサインと、その対処法についてまとめています。これから前向きに仕事ができるようになりたい、体と心を元気な状態で保ちたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
仕事が限界に近づいているサインを知ろう
仕事が原因で自身に限界が近づくと、体や心がサインを出します。これは、頭で考えて体に命令しているものではないので、うまく自分ではコントロールできません。体と心のサインは、自身で気づくものだということを意識しながら読んでみてください。
体と心のサインは放っておくと、病気に発展して長期療養を強いらる場合があります。自分を労わり、小さなサインにも気づいてあげられるようになりましょう。
体に起こる限界のサイン
自身の体は、わかりやすくサインを出してくれます。例えば、なんだか体が思うように動かないような、本調子の状態と比べ違和感があれば、サインが出ている可能性があります。
眠れない、または眠りが浅い
毎日の睡眠状態を確認してみます。しっかり睡眠が取れているでしょうか?
普段なかなか寝つけない、寝れたと思ったけど目が何度も覚めてしまう。起きる予定時刻よりもかなり早く目が覚めてしまうのは、眠りが浅い証拠です。日中の仕事中に耐えられないほどの眠気が襲ってくる場合も、眠りが浅くきちんと寝れていない証拠です。仕事をしている夢をよくみるというのも、安心して眠れていないと言えるでしょう。
睡眠のサイクルが悪くなると夜眠れず、昼に眠くなる、また夜は不安で眠れない…という悪循環に陥ってしまうのが、さらに怖いところです。
朝が起きられない
よく寝れていると思っていても、朝起きれない場合があります。睡眠時間は長いのに、疲れが取れた感じがせず体がだるい、というのも大きなサインです。
本来であれば、疲労は睡眠で回復できます。しかし、しっかり寝ているにも関わらず疲労が回復しないのは、ストレスなど何かしらの原因を抱えています。これは過眠症や無呼吸症候群にも繋がっている可能性があります。
この場合、どんなに寝ても眠いという状況に常に苛まれ、ますます仕事が手に付かなくなります。
体重が急激に増えた、または減った
ストレスは食欲にも影響します。人によって、食べられなくなったり食べ過ぎてしまったりします。これは、ストレスが原因で食欲に影響するホルモンバランスが崩れることが原因と考えられます。
仕事が気になって食欲が無くなり、食べる量が減ってしまう。逆にストレス発散のため間食が増えたり、糖分をどんどん摂ってしまう。このような状態が続くとに体重が大きく増減します。、しかも、短期間の間にそうなってしまうのは危険なサインです。
体に現れる見やすいサインなので、周りの人が心配で声をかけてくれることもあるでしょう。そのような声にはきちんと耳を傾けましょう。
頭痛、腹痛、吐き気、めまいなどがある
ストレスが溜まり心の限界が近づくと、自律神経が乱れていきます。すると、原因不明の頭痛や腹痛、吐き気やめまいなどを引き起こします。ストレスが原因ではないと見落としがちですが、肩こりや首こり、腰痛といった症状も引き起こす可能性があります。
自律神経は、1度乱れると元に戻すのに時間が必要です。マッサージや整体院などで多少は緩和するかもしれませんが、長引くようであれば根本的な解決すべきです。
心に起こる限界のサイン
体に現れる症状は、周囲の人が気づいてくれたり自分でも確認しやすいですが、心が発する限界のサインは気づきにくい場合が多いです。人が気づいてくれるころにはすでに遅い状況で、立ち直るのも苦しい状況にあることが多いのです。
体と同様、小さな心のサインも自分で気づいてあげられるようにしましょう。
上司や同僚に会うのが怖い
職場で上司や同僚に会うことを想像すると、気持ちがざわついて恐怖感に襲われるのも、心のサインのひとつです。
上司のことを考えると、また威圧されるかもしれない、怒られるかもしれない、何度修正した書類を提出しても再度修正ばかりを言い渡される気がする…などの光景が浮かび、萎縮してしまう。上下関係がなくても、意見がぶつかったり話を聞いてもらえなかったり、もしかしたら陰で悪口を言われていると疑い、暗い気持ちになります。
仕事に向かうと不安ばかり湧いてくる
仕事に向かうために机に座っても、やることはわかっているのに気持ちが落ち着かず仕事が捗らない。心のサインです。
入社したころに期待していた仕事とは違う。しかも、この仕事がこれからもずっと続くのかと思うと、不安に襲われてしまう。同じ仕事でも、周りには楽しそうな人がいたらなおさらですよね。
このような状況だと辞めたい、転職したらもっと自分に合った仕事があるのかな、など考えてしまうのも当然です。
職場ではいつも気持ちが落ち込んでいる
無気力感が抜けない、笑顔が作れないなど、職場では気持ちが落ち込んでしまうのも、苦しいですよね。みんなが楽しそうな会話をしていても、自分は全く笑う気になれない。引き笑いになってしまっているのも、心が悲鳴をあげている証拠です。
無理に笑おうとしてみたり、がむしゃらに自分を奮い立たせるのは、自分に鞭を打つ形になります。。自分に厳しくせず、そっと自身の心の悲鳴に耳を傾けてみてください。
仕事が限界だと感じる要因を特定する
心と体が発する限界のサインは、前述の通り自分でコントロールできないので、気づくことが大切です。サインに気づくことができたら、ようやくその要因を特定していくことができます。
要因がわかると、少しずつ気持ちが楽になっていくはずです。代表的な例を挙げますので、どれに当てはまるか考えてみてください。
パワハラなどがあり人間関係が良くない
職場での悩みの多くが、「人間関係」と言われます。人間関係次第で、仕事の楽しさは大きく変わります。しかし、楽しい仕事をつらく変えるのも、人間関係なのです。
職場で仕事の話でもそれ以外でも、自分の意見をきちんと言い合える人は周りにいますか?上司、先輩、同期や後輩だけでなく、クライアントも含め、仕事で関わる人全て含めて考えてみましょう。
高圧的に命令する人、上から目線な人、話を聞かない人などによって、不快な気持ちにさせられていないでしょうか。
仕事内容が向いていない、楽しくない
本当はやりたいことがあって「期待」を持って入社したのに、思っていたような仕事ができていない場合もあります。
最初は真面目に取り組んでいたものの、楽しいと感じられず、この仕事がずっと続くのかと思うとどんどん気持ちが落ち込んでいきます。これは仕事との相性が悪いだけで、あなたが悪いわけではありません。真面目な人ほど、仕事に合わせられない自分に原因があるのかと責めてしまいがちですが、そんなことはありません。
休日が少なく残業が多い
ライフワークバランスを取りたいのに、休日は少なく、平日も遅くまで仕事があったりして、十分な休息が取れず疲弊しているかもしれません。
充分な休息を取れないと、気持ちに余裕がなくなりイライラすることも増えていきます。
実際、制度は整っていても、きちんと休暇をとったり定時で帰ったりできない職場もたくさんあります。それは業務量や雰囲気の問題があるでしょう。
立ち直るための対処法
仕事の限界に近付いているサインに気づき、その要因がわかったら、対処していきましょう。どんどん悪化していく前に、自分を救ってあげることが大事です。
信頼できる人に相談する
職場や家族、友達でも、信頼できる人がいたら相談しましょう。人に話すだけでも、かなり気持ちはかなり楽になるはずです。
職場の人に話すことができたら、異動や仕事の割り振りなど、具体的な対策案を提示してくれるかもしれません。友達や家族も、アドバイスをくれるかもしれませんし、仕事以外でもたくさん笑わせてくれたり、癒してくれるかもしれません。思いっきり泣いてみるのも、スッキリするでしょう。
ひとりで抱え込むのはよくありません。信頼できる人に、素直に話を聞いてもらいましょう。
完璧主義をやめる
仕事に対してストレスを感じているなら、あなたは完璧を求めすぎていることも考えられます。試しに、完璧主義を手放してみましょう。
全部自分でやろうとせず誰かにお願いしてみる。仕事が終わってなくても早めに切り上げて帰る日を作ってみるなど、自分に優しくしてみましょう。
完璧主義の人は、自分が完璧主義だと気づかず自分を追い込んでいます。客観的な視点をもって自分の仕事を整理してみましょう。
病院に相談に行く
素直に病院に行くのも良いでしょう。心体でも、病気の早期発見は可能で、見つかれば早く治療に取りかかれます。しかし、病院に行くからといって病気を特定する必要はありません。。病気ではないという事実を診断で知るだけでも安心材料になります。
小さなこと、些細な変化でも、お医者さんに相談してみましょう。
仕事が限界を迎える前に
仕事が原因で心と体が限界を迎えてしまい、大きく体調を崩してしまったり、会社にいけなくなったりしてからでは、手遅れになることがあります。そうなる前に、必ず自分を救ってあげましょう。
なりたい自分を考えてみる
仕事のことも、関わりのある全ての人たちのことも置いておいて、あなた自身のことだけを考えてみましょう。思い描いていたような理想の自分になれていますか?もしくは、なれそうですか?
家族で毎日笑って過ごす自分になりたい、仕事は外回りでたくさんのお客さんと話ができる自分になりたい、リーダーシップを発揮したい、おしゃれな人になりたい…など、いろいろな理想が出てくるでしょう。
もし、理想とかけ離れていると思うのであれば、どんな自分になりたいのか、改めて考える必要があります。理想の自分を、より具体的にイメージすることを、何度も繰り返してみましょう。
休職する
今の仕事に限界を感じたなら、距離を取ることをおすすめします。仕事から離れて、ゆっくりとした時間を過ごしてみましょう。
そして心と体をしっかりと休め、本来の自分を取り戻していきましょう。ゆっくりとした時間を過ごす中で、新たな気づきもあるはずです。
思い切って仕事を辞める
思い切って会社を辞めてしまうのも良いでしょう。仕事が見つかるか不安であれば、転職サイトやエージェントに登録することをおすすめします。あなたが思っている以上にたくさんの仕事があります。。
仕事に一生懸命になるあまり、視野が狭くなりがちです。ひとつの仕事で限界と感じたなら、新しい仕事を探したほうが、早く解決に繋がる場合もあります。
まとめ
この記事のポイントは、以下の通りです。
- 仕事が限界のサインは体か心が発するので、気づくことが大事。
- サインに気づいたら、その要因を明確にする。
- 小さなサインでも、気づいたら対処できるようにする。
- サインには早く気づかないと、悪化して長期化してしまう危険がある。
- 手遅れになる前に思い切って会社を辞めることも考えてみましょう。
今回の記事では、仕事に限界を感じている人に向けて、心と体のサインの見極め方や対処法についてまとめました。あなたの仕事の悩みが少しでも解消され、より楽しい毎日が過ごせるよう、心から祈っています。
Twitterをフォローしよう
@K5_940310さんをフォロー