データサイエンティスト村上智之のキャリア論|新卒4カ月での転職と挑戦

東京電機大学を2012年に卒業し、複数回の転職を経て、現在では株式会社データラーニングのCAO(Chief Analytics Officer)として活躍されている村上智之さん。
今回はそんな村上さんの『データサイエンティスト』としてのキャリア形成及びキャリア論についてインタビューさせて頂きました。
データサイエンティストは近年注目されている一方で、『興味はあるけどどうやったらなれるかわからない』と思う方々も多いと思います。
是非、参考にしてみてください。
「分析コンペに参加してみたけど、どう実務に繋がるのか分からない」
「エンジニアからデータサイエンティストにキャリアチェンジしたいけど、何から勉強すれば良いか分からない」
そんな人をサポートするためのコミュニティ「データラーニングギルド」を立ち上げました。https://t.co/2ibaSKt1r1
— 村上智之 DLGギルド長 (@GreenGreenMidor) August 18, 2019
目次
技術力をアップしながらの就活|転職or独立前提のキャリアプラン
就活について、技術力には元々、自信がありましたが、コミュニケーションには正直あまり自信がなかったので、インターンや技術試験などがある企業を優先的に受けて、技術力を向上させながらも就活ができるように心がけていました。
早いうちに転職か独立するという強い意志があったため、最終的には『受かったところに入社した』といった感じです。
また就活に関しては特段何かのサービスなどを重宝した記憶もなく、会社のサイトから直接インターンに応募したりしていました。
実際に受かった会社は学校の会社説明会に来ていた企業です。
技術力に自信があることと、転職や独立の意志が固かったことから、特に『大手企業至上主義』などにも陥りませんでした。
『新しい技術の出現と陳腐化のサイクル』が高速化している
実際に新卒で入社したデータサイエンス株式会社➡株式会社ALBERT➡株式会社イノーバ➡澪標アナリティクス株式会社➡株式会社データラーニングとキャリアを進めてきましたが、転職の過程で『今の自分に相乗効果が生まれるようなスキルを身に着けることができるか?』という点を最優先で考えていました。
具体的には株式会社イノーバへの転職の際は、データサイエンスの基礎的な知識は身に着けていたので、データサイエンスと相性が良いWebエンジニアを0からやったりもしました。
その後、クライアントワークのスキルを身に着けた方が良いと思い、メディア系スタートアップと受託分析会社の選択肢があったのですが、大企業の中でコンサルっぽい知識が身に付く受託分析会社に転職しました。
これが澪標アナリティクスへの転職の際の話です。
キャリア軸の変化 | 背景や想い | |
---|---|---|
就活の時 (データサイエンス 入社) |
転職や独立前提 | 最終的には受かったところに決めた |
ALBERTに転職する時 | 変化なし | 新卒入社したデータサイエンス株式会社が残業150時間を超えるようなブラック企業だったため転職を決意 |
イノーバに転職する時 | ALBERTにて専門的なスキルを持った人と接して、単一のスペシャリストとしては厳しいと感じるようになり、複数のスキルを組み合わせて差別化を測る方向性を目指すことを決意。 | データサイエンスと相性が良いWebエンジニアに取り組もうと思い転職 |
澪標アナリティクスに転職する時 | スタートアップで会社の立ち上げを見た結果、起業・独立が目的から手段に徐々に変化して行った。 | クライアントワークのスキルを身に着ける必要性を感じ転職 |
データラーニング社を創業する時 | 変化なし | 就活当初より目指していた経営者となる良いタイミングだと思い独立 |
元々は『起業したい』という、ありがちなフワッとした目標があったのですが、実際に技術者としてキャリアを積んでいく中で、『新しい技術の出現と陳腐化のサイクル』が早くなっているように感じてきました。
その一方で、今得られている下記のスキルは人生を通じて使っていけるものが多いと感じています。
- ビジネス基礎力
- コンピューターサイエンス
- 数学
- マネジメント
これは過去に積んだ経験が活きていると言えるでしょう。
ビジネスをやるにあたって『目先のモダンな技術』が差別化につながることも多いので悩みどころですが、『大事なことを当たり前にきちんとやる』ことで価値を出せる局面も非常に多いと思います。
その『バランスをどうするのかがキャリア形成なのかな』というような考え方に徐々に変化してきているように思います。
データサイエンティスト×経営者として、これからのキャリアプラン
今後のキャリアプランとしては、データ領域の事業に強みを持ちながらも、経営者として活動していきたいと考えています。
直近の主な領域としては、データ分析におけるPM(プロジェクトマネージャー)、ディレクション業務と、データ分析の領域でスケールするような仕組みを作って行きたいと思います。
また、データサイエンティストの相互扶助組織である『データラーニングギルド』を通じて、これからの時代の働き方のモデルケースを創っていけたらと考えています。
データサイエンスの領域としては、そういったコミュニティに関するドメイン知識を深めて行きたいですね。
現場で使われる知識を吸収し続けなければならないので、時間は少なくなっても現場からは離れずに実務に取り組み続けると思います。
その上で、特定の技術を覚えるのではなく、『その技術で解決する課題は何か?』とその先の目的意識の確認は結構、注力しているポイントかもしれません。
村上智之さんのキャリアまとめ
いかがでしたか?
冒頭でも述べましたが、データサイエンティストは近年、注目度が高まっているものの、実際に『キャリア事例』として世に出ているものはまだまだ少ないため、今回は貴重なインタビューをさせて頂きました。
是非、ご自身のキャリア形成に参考になったなと思ってくださった方は、この記事をSNSでシェアして頂けると嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
村上智之さんのキャリア | |
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最終学歴 | 東京電機大学理工学部情報システムデザイン学系 |
卒業年度 | 2012年卒 |
職務経歴 |
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転職で利用したおすすめサービス |
これらは利用はしましたが、転職までには至りませんでした。結局はリファラルが最強だと思います。そういう意味だと、勉強会のプラットフォームであるconnpassなどが効果あるかもしれません。 |
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