
ランスタッドの特徴と派遣やアプリ・評判について徹底解剖!
1990年代頃のバブル崩壊の時期以降を境にして、世界経済のグローバル化が進展するようになりました。また、この時期以降に世界標準を意味するグローバル・スタンダードという言葉も多様されるようになり、日本経済もその影響を受けるようになってきました。
同時に多くの外資系企業が日本へ進出し、多様な分野で日本企業との競争が展開されるようになりました。アメリカのトイザらスやCostco、フランスのカルフールなどは初期に日本へ進出してきた企業の一例です。
近年活況を呈する転職市場も例外ではなく、外資系の老舗であるアデコをはじめ、ロバート・ウォルターズなど得意分野を生かして進出してきました。今回は外資系の転職会社としては世界的な有名なランスタッドを取り上げ、特徴や派遣、評判といった多面的な角度から解説していきますので、同社の利用を検討している方は参考にしてください。
目次
ランスタッドとは?会社概要について

ランスタッド株式会社は、外資系企業の人材サービス業としては世界第2位のランスタッド社を母体としています。日本に進出した持ち株会社としてのランスタッドジャパンの子会社なのです。
当初はフジスタッフグループをTOBにより買収し、その後、経営統合にてランスタッドジャパンに社名変更しました。同時に子会社のフジスタッフのグループ再編にて2011年に株式会社ランスタッドが誕生しました。
ランスタッド株式会社の主な事業内容は、人材派遣や紹介予定派遣、人材紹介やアウトソーシング事業など人材に関する業種を多数運営しており、総合人材サービス会社と位置つけることができます。
拠点や支店も北海道の札幌から九州の鹿児島まで全国各地に点在しており、全国区のサービス網を展開しています。
ランスタッドの特徴

外資系であるランスタッドは、1960年にオランダで創業され現在では世界39か国、4,600以上の拠点をもつなど、世界有数の総合人材サービス企業です。進出してまだ日が浅いものの日本国内にも136の拠点をもち、業界大手としての地位を確立しています。
特徴としては、同社で取り扱っている会社は10,000社以上あり、中には日本の上場企業をはじめ、世界中に事業を展開する国内グローバル企業、外資系企業などハイクラス向けの求人案件が多いことで有名です。
もう一つの特徴として、非公開求人を数多く取り扱っていることです。全体の80%がこれにあたり、企業との信頼関係の深さがうかがえます。これは公開することで応募が殺到して企業側に負担をかけるのを避ける狙いがあるなど、さまざまな理由で企業が非公開でと依頼している案件となりますが、登録しスキルや条件が合致すれば紹介を受ける可能性もあります。
1:20代から30代向けのキャリアアップ転職
20代から30代向けのキャリアアップ転職は、転職市場におけるメインターゲットとなるため、どこの転職会社も力を入れています。もちろん、ランスタッドも同様にこの分野に注力しています。
たとえば、20代前半の第二新卒の場合、業界未経験からのチャレンジや20代後半における現在の職種のキャリアアップなどを積極的に展開し、5年から10年先の将来を見据えたキャリア転職を支援しています。
そのほかにも、初めての転職で不安な人や、営業から経理などのような職種の転換、転勤のない地元企業との結びつきなど、個々の希望に応じたサポートが充実しています。
2:ハイクラス向けの転職
もう1つの特徴が、エグゼクティブ(上級管理職)などのハイクラス向けの転職支援です。世界39か国で事業を展開するランスタッドだからこそ可能なサービスです。外資系企業の紹介を中心に世界中に事業を展開する国内グローバル企業や、大手企業など年収800万から3,000万以上の求人を紹介しています。
そのほかにも、ランスタッドの情報網を活用した優良な中小企業の情報も数多く提供し、利用者から高評価を得ています。
このようにランスタッドは、20代から30代の若手会社員はもちろんのこと、それ以上の40代から50代向けのハイクラス向けの管理職に至るまで、バランスのよい求人案件の紹介を行っており、総合人材サービス企業としての能力をいかんなく発揮しています。
3:ランスタッド求人の特徴
ランスタッドの求人の特徴としては、上記2項目が特徴として挙げられます。そのため、転職希望者の多くのニーズに応えられるよう工夫されており、国内の拠点も多数あるため全国規模での利用が可能となっています。
また、求人企業との交渉においても利用者に代わって面接日程の調整や給料や年収といった利用者が確認しずらい項目も交渉してくれます。ほかにもコンサルタントがマンツーマンで転職に関するあらゆる情報を提供するなど、非常に細かなサービス提供を行っていることも特徴です。
ランスタッドの登録方法

ランスタッドを利用するのは、事前に個人情報の登録が必要となります。その情報をもとにコンサルタントが最適な求人の紹介を行います。また、面談後に同社との連絡手段として個人情報を活用されます。
初回登録に必要となる項目は、メールアドレス、パスワードをはじめ約10項目と少ないです。これらの情報を入力することで登録完了となり、それをもとに5営業日以内にランスタッドから連絡がくる仕組みとなっています。現在の求人状況によっては、紹介できないケースもあるので注意が必要です。
その後、キャリアコンサルティングで利用者の希望条件をヒアリングし、これまでの経歴をもとにした求人の紹介を受けます。条件が合えば応募し、面接日程の調整などを行ってくれます。最後に年収交渉や入社時期の調整を行い、サポートが終了となります。
1:ログイン方法
ランスタッドとの連絡ツールである「転職マイランスタッド」が、2016年8月より「マイページ」と名称が変更されました。マイページでは、転職情報だけでなく、派遣や短期求人への応募も可能となります。
このマイページへアクセスするために必要なのが、ログインです。ログインするために必要な情報は、登録時に使用したメールアドレスとパスワードです。これを使いログインすると自身のマイページを確認できます。上記いずれかを忘れてしまうとログインできなくなるため、どこかに控えておくなど自身で管理することをおすすめします。
2:ランスタッドアプリ(ポチゴー)
ランスタッドのアプリ「ポチゴー」は、スマートフォンで派遣に関する情報を確認できる便利なツールです。利用するためにはランスタッドでのスポット登録が必要となります。
機能としては、地図情報で全国の仕事検索や応募ができたり、仕事終了後に業務報告書を撮影して送信できたりと利用者に使いやすいよう設計されています。
ほかにもカレンダー機能として仕事予定の管理ができます。たとえば、採用決定や仕事の詳細な内容などがすべてカレンダーで確認することができるのです。
スマートフォンアプリのアイフォン版、Android版とも使用できますので、ランスタッドに派遣登録を検討している方は参考にしてください。
ランスタッド派遣について

ランスタッドは日本に進出して日が浅い外資系企業のため、大手派遣会社と比較すると知名度が低いです。そのため、スタッフの登録者はまだ少ないですが、近年シェアの拡大が顕著です。特に同業他社を買収して非常に伸びています。
1:ランスタッド派遣のよい評判
ランスタッド派遣は、営業担当による裁量が大きいためか、営業に関する評判が多いといえます。よい評判の中には「悩みを聞いて行動してくれて感謝している」という声もあり、同社が派遣スタッフに対するサポートを重視する姿勢がうかがえます。
ほかにも、「ランスタッドに吸収合併後に良くなった」という声もあり、同社のマニュアルや営業社員の質の高さがそういった評判につながっているのでしょう。
2:ランスタッド派遣の悪い評判
次に悪い評判を紹介します。なかでも多かったのが「担当によってガラッと印象が変わる」というものです。ランスタッド派遣は良くも悪くも営業担当次第といえます。
ほかに多かった声が「担当とすぐに連絡がつかない」というものです。
不安なときや困ったときは営業担当に相談したいと考えますが、連絡がなかなかつかないといつまでも不安が解消されず困った状態が長く続くことになります。
3:ランスタッドクラブオフ
ランスタッド派遣には、ほかの派遣会社ではなかなか見る事ができない福利厚生制度があります。それが「ランスタッドクラブオフ」です。そのサービスはグルメや旅行、ショッピングなど多彩で正社員で働く企業の福利厚生と遜色のない内容となっています。本人以外にも家族や友人・恋人と一緒に利用することができます。
会員のスタイルは2種類あり、月会費無料のスタンダード会員と月額500円と消費税でVIP会員の利用が可能となります。VIP会員になると、施設の利用料や宿泊価格が通常よりも割安なVIP価格となりお得です。ほかにもVIP会員限定メニューがあるなど、本人以外にも家族や友人、恋人と出かけても本人と同待遇でサービスを受けられるというお得なものです。
ランスタッドの評判について

ランスタッド派遣の次はランスタッドの評判を整理していきます。ランスタッドの評判は全体的に好意的な評価が多いです。
その一方で同業でライバルにあたるJACリクルートメントよりも質・量ともに劣るという声もあります。全体的には、年収が800万以上の求人案件に応募した利用者からの評価は総じて高く、それ以外の層からはサポートが淡泊であったなど、あまりよい評価はありません。
ここからは、そのようなランスタッドのよい評価と悪い評価を紹介しますので、同社への登録を検討している方や、外資系やハイクラス求人、20代から30代のキャリアアップを図りたい人は参考にしてください。
1:ランスタッドのよい評判
ランスタッドのよい評価には、コンサルタントに起因するものがいくつかあります。たとえば、仕事の内容を理解するように努め、魅力的な求人を紹介してくれたという声があります。ほかにも面接が苦手だったが、何度も練習につきあってもらい克服できたなど、よいコンサルタントにあたれば、高評価につながるといえます。
ほかにも年収交渉をしてくれて、大幅にアップしたなど会社としての評価というよりは、コンサルタントによる評価の声が多いです。総じてこのような声は年収の高い800万以上の人たちの声によるものです。
2:ランスタッドの悪い評判
よい評価がある一方で、悪い評価もあり、最も多かったのが可もなく不可もないため印象に残っていないという声でした。ほかに多かったのが求人数が少ない、コンサルタントのサポートが弱いといった声です。
まず、求人数が少ないといった声の多くは、JACリクルートメントと比較しそちらのほうがよいと回答しています。これは長年実績があり、企業との信頼関係を築いてきたJACリクルートメントと、近年日本に参入したばかりのランスタッドの差であるといえるでしょう。
コンサルタントのサポートが弱いという声に関しては、若年層や入社の浅いコンサルタントの力量不足が影響していると考えられます。そのため、これからの教育しだいでは評価は変わってくるかもしれません。
ランスタッドの給料

外資系のランスタッドは、給料が高いと言われています。しかし、実際に調査すると平均的であることがわかりました。会社の口コミサイト「カイシャの評判」によると、77人の回答者の平均年収はは421万でした。一方、dodaに掲載された業種別の平均年収では人材サービス部門で368万となっています。
日本全体の全業種の平均年収は約420万ですから、人材サービス業としては高い年収であるものの全業種の平均値であるといった結果がでました。外資系企業は年収が高いと一般的に言われていますが、同社に関してはそれはあてはまらないようです。
まとめ
ここまで、ランスタッドについて説明してきました。特徴としては近年日本に進出した外資系企業であり、20代から30代のキャリアアップや外資系やハイクラスの求人案件に強みがあることがわかりました。
次に、ランスタッド派遣のよい評判は、担当が悩みを聞いて行動してくれるというものでした。悪い評判は、なかなか担当と連絡がつかず、営業担当によって支援力が違うことが挙げられます。また派遣業界にはあまり導入されていない、クラブオフという福利厚生制度がある特徴があります。
正社員求人紹介では、現在の仕事に理解を示しよい求人を紹介してくれたり、年収交渉で年収がアップしたケースにおいて評価が高いことがわかりました。評価が悪い点は、求人の数が少なく同業大手と比較すると質も量も劣るという点でした。
このような点を分析すると、ランスタッドをおすすめする人はハイクラス向けの年収800万以上を狙う人と結論づけられます。
この層からの評価は総じて高く、実際に転職の成功事例もあるからです。ただし、求人が少ないという弱点もあるため、JACリクルートメントなどの他サイトも同時に登録することをおすすめします。
大事なことは、しっかりと自己分析を行い自身に合った転職サイトや転職エージェントを活用することです。そうすることが成功への近道となり、納得のいく転職活動ができる可能性高くなります。今回の記事を参考に真摯に自身と向き合い、検討してください。
転職エージェントは複数登録がおすすめ
自分が目指す転職をスムーズに叶えるには、1社の転職エージェントだけに頼るのは効率的とはいえません。
たとえば、自分にマッチしない転職エージェントに登録してしまうことは、希望する求人案件に出会えずに転職活動を長引かせてしまう原因となるでしょう。
求人案件の幅を広げるためにも、あらかじめ年齢、職種などを考慮した、複数の転職エージェントへ登録しておくことをおすすめします。
人気の転職エージェント16社を比較!特徴から自分が使うべき転職エージェントが選べる!
Twitterをフォローしよう
@K5_940310さんをフォロー