会社の辞め方マニュアル!すぐに辞められるの?退職の手順や理由の伝え方を解説

「会社を辞めたいけれど、どういう手順で進めるかがわからない……」
「退職理由は、どのような内容で伝えるべきなのだろ……」
会社を辞めたいと考えていても、進め方がわからずに悩んでしまっていませんか?
誰かに相談するといっても、会社の上司や同僚などに気軽に聞けるものではありません。
この記事では、会社の辞め方の手順や、スムーズに退職を進めるためのポイントを紹介します。
記事を読むことで、会社の辞め方について悩んでいたことが解決できるでしょう!
目次
仕事の辞め方は?スムーズに辞められる手順
さっそく会社をスムーズに辞めるための手順を紹介します。
1. 就業規則を確認する
退職を決断したなら、就業規則を確認します。
いつまでに会社へ退職を申し出れば、希望する退職日に辞められるのかを把握しておきましょう。
会社によって期間を設けていることがほとんどです。転職先が決まっている場合は、確実に希望日に辞められるように確認しておくことが必要です。
「退職届」も会社専用のテンプレートがあるケースもありますので確認しておきます。
また、有給休暇の取得条件や残り日数を計算し、最終出勤日を決めておくのもいいでしょう。
退職金の確認をしておくこともおすすめします。
退職金が発生する就業期間は何年なのかや、どれくらい出るのかなど、おおよその金額を把握しておきましょう。
退職金の平均相場は?計算方法や税金・退職金共済制度についてご紹介!
2. 退職後のプランを考える
就業規則で退職に必要なことを調べたら、おおよその退職日を決められると思います。
次に、退職後のプランを考えておきましょう。
退職後、どのように生活していくかなどを具体的に考えていくと、会社を辞めることに対する不安を少しでも和らげられるのではないでしょうか。
たとえば、退職金でどれくらい生活できるのかや、雇用保険が出るまでの生活費は足りるのか、退職後にどれくらいのタイミングで再就職するのかなどを考えておきましょう。
すぐに転職するなら、有給休暇中に準備できることもあるので、会社を辞めるタイミングと入社するタイミングも具体的に考えることができます。
人気の転職エージェント16社を比較!特徴から自分が使うべき転職エージェントが選べる!
3. 上司に退職の申し出をする
退職後のプランを考え、会社を辞めることへの不安を取り除けたら、上司に退職の申し出をします。
「引きとめられたらどうしよう……」「きちんと自分の意思を伝えられるだろうか……」など不安があるしょう。
しかし理由と共に退職の意思を明確に伝えることが重要です。
退職意思の伝え方については以下の記事で解説しています。
退職の切り出し方の基本!メールでもOK?切り出し方のポイントを解説
仕事はすぐに辞められる?申し出のタイミングは?
仕事は自分の意思で辞めることができますが、タイミングなど考慮することもあります。
ここでは、仕事を辞めるまでの期間などについて説明しましょう。
会社を辞めることは働く人の自由な権利
民法627条に「雇用の期間を定めてない場合、いつでも解約の申し入れをすることができる」と明文化されています。
また、日本国憲法22条では「職業選択の自由」が定められています。
退職する権利は憲法や法律で保障されているのです。
一般的な企業では退職の申し出は1か月前までに
一般的な企業では就業規則などで「退職の意思は1か月前までに申し出ること」など、ひと月前までに退職する考えを伝えるように、としています。
退職希望日があるなら、1か月前までには退職の意思を伝えるようにしましょう。
しかし、そのタイミングで伝えたのにも関わらず、会社側が退職を引き延ばしたり拒否したりするのも考えられることです。
民法では2週間で退職可能
民法627条では「解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了」としています。
法律上は2週間以上前に退職の意思を会社に伝えれば、退職できるというわけです。
しかし、会社の決まりで「1か月前まで」と定めているなら、円満に退職するためにも会社の決まりに従った流れで退職を進めましょう。
法律では「2週間前に意思を伝える」としていても、会社側の都合や手続きを考慮し、会社に従った「1か月以上前」の申し出を守るようにしましょう。
辞める時は引継ぎ期間を取ろう
業務への関わり方によっては引継ぎ期間を取る必要があるので、どれくらい引継ぎに期間がかかるのかを考慮して会社へ退職を伝えるタイミングを決めます。
円満退職で引継ぎが多い場合は、3か月~半年くらい余裕をもって退職を伝える人も少なくはないので、自分の仕事内容を考えて退職プランを決めましょう。
仕事を辞める「理由」の伝え方は?
仕事を辞めるときには、理由も伝える必要があります。
退職理由の伝え方によって、退職がスムーズに進むか進まないかが決まるといっても過言ではありません。
最初に伝えるのは直属の上司
円満に退職したいなら、最初に直属の上司へ退職を伝えることが基本です。
先輩社員やチームのリーダー、元上司などの話しやすい人たちなどに伝えたいと考えてしまいがちですが、まずは直属の上司へ伝えるようにしましょう。
また、相談することも避けるべきです。ほかの上司などから、直属の上司へ「○○が退職を考えてる」と耳に入ってしまう可能性もあります。
退職がスムーズに進まなくなる原因ともなることでなので、トラブルを避けるためにも基本的には直属の上司へ退職意思を伝えるようにしましょう。
ネガティブな表現は避け、前向きな理由を伝える
退職理由は、前向きな理由を伝えるようにしましょう。
たとえば、人間関係への愚痴や職場への不満を伝えた場合、スムーズに退職が進まない可能性が高くなります。
人間関係は、転勤や異動などで解決できてしまうことです。また、職場への不満は「改善するように努力する」といわれてしまえば、それ以上は何もいえません。
上司や会社側は、ネガティブな理由に対しは解決案を出すことができるので、それ以上の話を進められなくなり、結果として「退職理由がなくなってしまう」というわけです。
「スキルアップやキャリアアップのため新しい環境に身を置きたい」「目標としていた職種で働けるチャンスがきた」など、前向きな意見を伝えましょう。
「うつかもしれない」と悩んだら…
会社を辞めず我慢して働き続けてしまうと、心身ともに悪影響が出てしまいます。
ここでは、「うつかもしれない……」と悩んだときの対処法を説明しましょう。
人間関係でうつ病発症リスクも
過酷な労働時間や休日出勤、それに伴う睡眠不足などでもうつ病の発症リスクはありますが、「人間関係」によって発症してしまうケースも少なくはありません。
厚生労働省が発表した「平成30年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職場場環境で対人関係に悩んでいる人の割合は「31.3%」となっています。
なかでも、20~30代では平均よりも高い数値となっていることから、この年代では3人に1人以上は人間関係に悩んでいるという結果です。
しかし、さまざまな事情があり会社を辞められない人がいます。そのため、我慢し続けてしまうと、うつ病のリスクを伴ってしまうのです。
病気になることにより、退職できたとしてもさまざまな弊害が発生してしまいます。
今、我慢してやり過ごしていることが、将来の自分を苦しめてしまうケースもあるのです。
休職も視野に入れる
事情があり退職できないなら、休職して心身共にリフレッシュすることも考えましょう。
会社を辞めるわけではないので、再就職についてなどの不安を感じることなく休養できます。
少し会社の人と離れて生活すれば、うつ病のリスクも軽減できる可能性もあるのではないでしょうか。
しかし、休職制度は会社によって期間の長さが違うことや、休職制度を設けるのも企業の自由であるため、会社によっては利用できないこともあります。
退職代行サービスを検討する
退職がスムーズに進まないなら、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
ハラスメントなど人間関係でうつ病になりそう、さらに休職制度もない……など、このような会社で安心して働けるでしょうか。
たとえば、ハラスメントが酷い会社では、退職を伝えられなかったり退職を受け入れてくれなかったりと、会社を辞められないことがあります。
退職代行サービスでは、「会社の人と会わずに退職できる」「電話などの連絡も必要ない」など、気が滅入っている人にとって安全な退職が可能です。
また、それぞれサービスに特徴があるので、自分の退職に合った退職代行サービスを選ぶことで、満足できる退職ができるのではないでしょか。
退職代行サービスについて:退職代行サービス一覧
仕事を辞めると決めたら転職エージェントを活用しよう!
会社を辞めると決めたら「転職エージェント」を活用してみてはいかがでしょうか。
会社を辞められないと悩んでいても、転職先が決まっていれば会社を辞めるしかありません。
在職中に転職先を決めるのは、「会社を辞める」を後押ししてくれることではないでしょうか。
会社がつらく辞めたいと考えていても、次の仕事が決まっていなければ、会社に「辞めます」と思い切った行動も取れないでしょう。
そのため、まずは「転職エージェント」で再就職先を決めて、気持ちに余裕をもって仕事を辞めるようにしてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントについて:転職エージェントサービス一覧
まとめ
仕事の辞め方は一般的に同じですが、伝え方やタイミングを誤ってしまうと、その後の人生に与える影響も少なくはありません。
しかし、いつまでも我慢していては「うつ」など、さまざまな心身的リスクが起きてしまう可能性があるのです。
退職代行サービスや転職エージェントは、辞められない悩みや辞めたあとの悩みなど、さまざまな問題が解決できる可能性がありますので、一度相談してみではいかがでしょうか。
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